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世の中には「ゲーミングデバイス」というジャンルがあるのをご存じだろうか。
ゲーマー向けに開発されたマウス、キーボード、マウスパッド、ヘッドセット、さらにはゲーマー向けのチェアやデスクなど、そのジャンルは様々だ。日本人にとってなじみの深いものとしては、「ジョイスティック」や「連射パッド」などだろう。現在、ゲーミングデバイスブランドは日本に導入されているものだけでも10種類を越え、ニッチな商品を含めて多種多様な商品が販売されている。
今回から紹介していく「Astro Gaming」は、アメリカ最大級のプロゲーマーリーグ「Major League Gaming」の公式ヘッドセットとして採用されているゲーミングヘッドセットだ。
優れたデザインプロダクツを世に送り出してきたAstro Studios
Astro Gamingはアメリカ、カリフォルニア州・サンフランシスコにあるデザインスタジオ「Astro Studios」からスピンオフした企業だ。Astro Studiosは、Nikeの時計や、HP(ヒューレットパッカード)のPC、京セラの携帯、ハーマンミラーのデスクなどのデザインを手がける他、ゲーマー的にわかりやすくいうならば、ゲーミングPCのAlien Ware、マイクロソフトのXbox 360※などのプロダクツデザインを行っている。
※ | ちなみに、初期モデルのXbox 360は、日本の株式会社ハーズデザイン研究所と、アメリカのAstro Studiosの共同制作によるもの。 |
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参考までに、Astro Studiosの仕事風景を納めたYoutubeの動画が公開されているのでご紹介しよう。画面の中には、Astro Gamingのプロダクツがいくつか映っているのがわかるはずだ。
Astro Gamingの創設者、Brett Loveladyは「ASTRO Gamingの使命は、世界で最高のゲーミングデバイスを製造することです」とオフィシャルサイトで語っている。
事実、彼らが最初に世に送りだしたデバイス「A40 ヘッドセット」は瞬く間に北米のコンシューマーゲーマー市場を席巻し、アメリカ最大のコンシューマーゲームプロリーグ「Major League Gaming」の公式ヘッドセットに採用された。
発売されるや否や、北米のコンシューマーデバイス市場を席巻
なぜ、Astro Gamingはここまで北米のゲーマーに受け入れられたのか? その理由はいくつかある。
まず、プロダクツデザインが「ゲーマー的に完成されていたこと」。今までのヘッドセットとは一線を画したデザインのクオリティ、重厚感あふれるパッケージ、カスタマイズ可能なパネルの存在は新しい物好きのゲーマーたちに受け入れられ、熱狂的なファンを生み出した。
次に、「ゲーミングデバイスの機能として優れていたこと」。5.1chのサラウンド+ゲーム音とボイスチャットのミキシング機能は、既存のXbox 360、PlayStation3コアユーザーにとってのどから手が出るほど欲しいものであった。スピーカー環境では、大音量が出せない。かといって、5.1chサラウンドヘッドフォンでは、ゲーム内のボイスチャットの聞き取りが難しい、というわけだ。
そして、Astro Gamingは、「常に製品をブラッシュアップし、ユーザーのクレーム対応を24時間行う」ことにより、後発メーカーとしてのハンディを覆す事に成功しているのだ。ケーブルの強度、イヤーパッドの材質など、ユーザーからの声を反映させ、製品の改善を常に行っているという。
現在、Astro Gamingのプロダクツラインは、
ヘッドセット
ミックスアンプ
バッグ
アパレル
の4種類。ヘッドセットには、コアユーザー向けの「A40」、カジュアルユーザー向けの「A30」、スマートフォン、モバイルゲーム用の「A*STAR」があり、ミックスアンプには、多機能型有線モデルの「MIXAMP」、ワイヤレスモデルの「MIXAMP 5.8」が用意されている。これからの連載では、それぞれのプロダクツについて紹介していく予定だ。
※ | 現在、日本国内での販売は、オフィシャルサイトでの直販と、メッセサンオーカオス館での店頭・通信販売のみで流通している。 |
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