100万匹の羊https://play.google.com/store/apps/details?id=com.frecre.eikomusBFK
  • ETC

伝説のロボゲー『鉄騎大戦』のフルスクラッチモデルを作り続けるプレイヤー

松井 悠(編集部) 2011-04-18

カプコンから2004年に発売されたオンラインゲーム『鉄騎大戦』。巨大なコントローラーを設置できるスペースと(当時にしては)かなり高品質なネットワーク回線を要求するため、日本ではそもそもプレイできる環境にいる人があまりいませんでしたが、今なお「伝説のロボゲー」と称される名作タイトルです。その、『鉄騎大戦』に登場する「VT(Vertical Tank)」のフルスクラッチモデルを作り続けるプレイヤーさんがいます。

巨大なコントローラーと硬派なゲームシステムで話題を呼んだ『鉄騎大戦』

鉄騎大戦オフラインイベント「Project FireWorks"Line of Contact」より

『鉄騎大戦』は、初代Xboxで発売された『鉄騎』(2002年)のオンライン版としてカプコンからリリースされました。

特徴は、全長90cm近い専用コントローラーと、そのシビアなゲームデザイン

2本の巨大なスティック30個以上のボタン、そしてアクセル・ブレーキ・ステップの3つのフットペダルを使いこなさなければまともに移動もできず、まだ当時はそれほどメジャーではなかったボイスチャットがほぼ必須、さらにゲームのメインとなるキャンペーンモードでは、「撃破された直後に『イジェクトボタン』を押して脱出しなければプレイヤーデータ削除」というシビアなゲームで、硬派なミリタリー系ロボットゲームファンというニッチ(? )な市場を席巻したゲームです。

初代Xboxのオンラインサービスが終了した現在もなお、熱いファンたちによって愛され続けています。

筆者もご多分に漏れずこのゲームにどハマリし、LAN環境で10台の鉄騎大戦をプレイするイベント「Project FireWorks"Line of Contact」を開催したり、現在もなおこのゲームで知り合った仲間たちとオンラインゲームで日々遊んでいます

「無ければ作ればいい」という発想でスタートしたフルスクラッチモデル制作

今回ご紹介するのは、鉄騎プレイヤーでもあり、モデラーの「nanaC」さんの手による『鉄騎』・『鉄騎大戦』に登場するVT(Vertical Tank)の完全自作モデルです。

制作開始時期は2003年頃で「もともと巨大コントローラ、かつコックピット視点というゲーム性に惹かれて購入した『鉄騎』なんですが、プレイしてみるとVTのデザインが非常に好みだったんです。それで、VTの模型が欲しくなったんですが、プラモデルとしてどこかのメーカから発売される可能性はかなり低いと思って……だったら自分で作ってみよう、というのがきっかけです」とnanaCさん。

既製品の組み上げやその改造ではなく、プラ版やパテなどの材料を使って模型を作り上げていくフルスクラッチは初めてのチャレンジだったのでかなりハードルが高かったんですが、それ以上にVTの模型が欲しいという欲求の方が高くて……」(同)。ちなみに最初に作ったのは、主人公機の「ディサイダー」ではなく、雑魚キャラの「ビッツ」だったんだそうです。

それでは、nanaCさんの渾身のVTギャラリーをどうぞ。

『鉄騎』プレイヤーならば誰もが一度は撃破したことのある「ビッツ」。一番最初に作ったモデルだそうです
HSD軍の第二世代支援機体の「ビヒモス」。nanaCさんいわく「一見しただけでVTの特性や役割が理解できてしまう、わかり易すぎるデザインが好き」なんだとか
同じくHSD陣営の第一世代支援機体「ボルテクス」。クセのある機体でしたが、トッププレイヤーが使用すると鬼の強さを見せつけました
ゲーム内でも1、2を争う人気機体の第三世代「ジュガノート」。肩に装着したレールガンは第一世代機を一瞬で屠るほどの威力です
PRFの第一世代機「ディサイダー」。初代の『鉄騎』では、序盤の主人公機体として活躍しました
PRFの第二世代軽量機「レイピア」。近接攻撃の「スタンロッド」は、ヒットしたVTの電源をカットするという鬼仕様でした(電源がカットされたVTは、再度起動シーケンスを行う必要がありました)
nanaCさんの最新作品はライトブラザーズの第二世代機「ズィーゲスツーク」。任意で前方に展開するシールドバインダーが特徴的な機体です

現在、2番目に作った「ビヒモス」をリメイク中で、その次は「プロミネンスM1」を作る予定ということです。
ちなみに、『鉄騎大戦』に登場するVTは全部で32種類。
VT制作はnanaCさんのライフワークになりそうですね。これからの制作にも期待しています!

nanaCさんの制作した模型の写真は以下のサイトで見る事ができます(要会員登録)。

筆者紹介/ 松井 悠 (編集部)
フリーライターとして1996年より活動。得意なゲームジャンルは、Player VS Playerのゲーム全般。 デジタルゲームを競技として捉える「e-sports」の普及のため、IGDA日本デジタルゲーム競技研究会世話人、世界最大のデジタルゲーム競技大会World Cyber Games日本プロデューサーや、中韓政府主催のInternational E-sports Festival日本プロデューサーを務める。 2011年より、オンラインゲーム「C9」公認ナビゲーター。2012年より、「Red Bull 5G」プロジェクトアドバイザー。近著に「デジタルゲームの教科書」、「デジタルゲームの技術」(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)。

この記事に対する反応

Negitaku.org
左右ボタン・マウスホイール・左右キーで選択、画像クリックでズーム(可能なら)、×アイコン・ESCキーでクローズ