- ETC
- 連載

An Introduction to Game Studies: Games and Culture
フィンランドのタンペレ大学の情報学学部の教授フランス・メウラ氏の書いたゲーム研究への導入です。
ゲーム研究の基本を明確にし、ゲームを研究したい学生にとって非常に役に立つ本です。
本書の中では「ゲーム」、「テレビゲーム」または「デジタルゲーム」という言葉はどう定義すればいいのか、ゲームはどんな視点から研究すればいいのか、といった質問へ答えています。また、「ゲーム」と「文化」の関係を論じる部分も含まれているのが特徴です。
ちなみに、フランス・メウラ教授はデジタルゲーム学会(DIGRA)の設立者としても知られています。
Half-real. Video Games between Real Rules and Fictional Worlds.
デンマークのコペンハーケンのDanish Design Schoolの研究者イェスパー・ユール博士の書いたこの本の主旨は、「ゲームのルールとゲームの世界観または架空の要素との間の関係だ」ということ。
テレビゲームという制作物は、プレイできる部分とプレイできない部分からなっています。その両方はどのようにプレーヤーに影響をもたらすのかというのは、ユール博士の出発点になっています。
たとえば、ゲーム内の世界観の時間システムと、現実の世界でゲームをやりながら過ぎていく時間にはどんな関係性が生じるのか、といった内容が収録されています。
Character-Driven Game Design: A Design Approach and Its Foundations in Character Engagement
フィンランドのヘルシンキのアールト大学(旧ヘルシンキ芸術デザイン大学)のペトリ・ランコスキ博士の博士論文です。
認知科学、そして演劇学の理論をゲームキャラクターデザインに対応し、最後にキャラクターデザイン手法を提供する本に関しては、肯定派も、反対派もあるかもしれませんが、それは読まないと決められませんので、ぜひ読んでみてください。
特ににゲームデザインに興味を持つ学生たちへのオススメの本です。
著者:Petri Lanksoki (ペトリ・ランコスキ)
下記のリンクから無料ダウンロード可能
https://www.taik.fi/kirjakauppa/images/05b242aa4f26a8e03f8499599462f5f2.pdf
イースターエッグ
ここまで読んでいただいて、誠にありがとうございました。下記のリンクから、私の修士卒業論文が無料でダウンロードできます。日本のゲームローカライズにおける考えを提供する話です。
Japanese Video Game Localization : A Case Study of Sony's Sairen Series
http://www.doria.fi/handle/10024/61581