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お題は「シューティング+青春」!? 48時間でゲームを作るWEG:ゲームクエスト市川チャレンジ

松井 悠(編集部) 2012-07-17

2012年7月14日から16日にかけて、インターネットカフェ「Wip市川北口駅前店」において、賞金制のゲームジャムイベント、「WEG(World's Edge Game):ゲームクエスト市川チャレンジ#01」が開催されました。

このイベントは、ゲームデベロッパーズギルド株式会社(代表:大前広樹氏)が主催するもので、楽しく本気でゲームを作りながら、新しい面白さ、ゲームの地平を探求するプロジェクトとしてスタートしたものです。

事前に発表されたメインテーマと、当日発表されるサブテーマを組み合わせて、48時間以内にゲームを開発、その場で品評会とを行うイベント、それがWEG:ゲームクエスト市川チャレンジ#01です。

開発の会場は、Wip店内のオープンスペース。ハイスペックPC、高速インターネット環境、豊富な電源、そして24時間利用可能なフリードリンクサーバー、さらに、希望者は有料でシャワー施設や、個室での仮眠もとれるという、超快適な環境でのゲームジャムとなりました。

他のゲームジャムが「開発する」ことを目的としたイベントが多い中で、このWEGquestは、「作り上げたゲームを審査し、表彰する」ため、参加者は限られた時間の中で、どういった方向性でゲームを作り、アピールするかも考えていかなければなりません。

それでは、筆者も配信クルーとして参加した第1回の模様をお届けしていきましょう。

インターネットカフェのオープンスペースで開発を行い、発表会を、店内のビリヤードルームで行いました

WEG:ゲームクエスト市川チャレンジの概要

このイベントは、Web上で参加者を募り、当日発表されたお題にのっとって、参加者(チーム)が制限時間内にゲームを開発、そしてWebサーバー上にアップロードする、というところまでは通常のゲームジャムと変わらない方式ですが、そこから先に、審査員とニコニコ生放送リスナーによる品評会が行われるところが大きな特徴となります。

WEG:ゲームクエスト市川チャレンジ#01は以下の進行で行われました。それぞれのタイミングで、インターネット配信が行われ、会場にいない人でも、いま、どのような状況でイベントが進行しているかを見られるようになっていました。

スタート7/14(土) 13時30分
企画発表 7/14(土) 20時00分
アルファ 7/15(日) 13時00分
ベータ 7/15(日) 22時00分
マスター 7/16(月) 13時30分
発表会&懇親会 7/16(月) 15時00分~

16人によるエントリーながらも、登録チームは12チーム。賞金目当てのガチ開発者が集う

WEG:ゲームクエスト市川チャレンジ#01は、エントリー締切ギリギリまで人数が集まらず、開催も危ぶまれていましたが、締切当日にはエントリー上限いっぱいの16名が参戦。
また、最大4名のチームエントリーも認められているにもかかわらず、10人が個人での参戦を表明するなど、いままでのゲームジャムとは異なる空気感が漂っています。

今回エントリーしたチームリストはこちら(チームコメントは紹介スライドより抜粋)。

チーム名コメント
チームCRI某有名ミドルウェアメーカーの開発者が殴り込み!本気で取りに来てるぜ・・・!?
Unity仙人台湾的電脳超人にして 野生のUnityエバンジェリスト「5まんえんはおれのもんだ・・」
クロス団UnrealEngineとXcode使いのダークホース「今日はFlashの威力を見せます」
椿テラシュールウェアの中の人「人は、過ちを繰り返す… (アセットストアで日本語入力的な意味で)」
じょう&シュウUnityエバンジェリストとホビーなメタセコ使いの凸凹コンビ「嫁と子供を実家に預けて来ました!」
よもぎ岐阜から駆けつけた GGJ/UGJリーダー経験者「THE腕試し交通費のためにも頑張る。」
geekdrumsSOWN(センス・オブ・ワンダー ナイト)受賞者、北の大地が産んだゲーム開発者「俺より強い奴に会いに行きます」
フーターズ友の会最近「デカルトの塔」をリリースして絶好調のkouic_t「ポ○モンの映画見たら行きます!」
nakamura001強火で進むUnityアルファブロガー「あまりゲーム作った事 無いですが頑張りますノシ」
わんにゃん過去にゲームジャムに度々参加してきた2人組「変な音作ります!→変な音に合うゲームを作ります!」
UnknownUnrealEngine&XNA使いのチャレンジャー「皆様のアイデアに触れることを 楽しみにしています。」
そらすUnity使いのオンラインゲームプログラマー「僕は皆みたいなスーパープログラマ じゃないから、ある程度汎用的なものは 用意しとくんだお!」

そして、審査は以下の3人の審査員+ニコ生リスナーによるアンケート機能によって行われました。

審査員審査のポイント
簗瀬洋平さん テーマとメカニクスの一致・ 操作のわかりやすさ・ 共感できるインパクト
小野憲史さん新規性+有料でも買うか
大前広樹さん遊びとしての面白さ・ネタとしての面白さ・テーマの達成度・コンセプトの完成度

48時間で作り上げられたゲームの数々、そして優勝タイトルは!?

初日に行われたテーマ発表で「青春」と聞かされ、頭を抱える参加メンバーたちでしたが、その後、20時に行われた企画発表では、各人がそれぞれの(甘酸っぱい)青春を解釈したゲームを次々と発表。

そして、翌日、15日の13時には、すでにゲームが動き始めている「アルファ版」、そしてさらなるブラッシュアップを遂げた「ベータ版」を22時に発表し、生放送視聴者からの「触ってみたい!」という声を受けながら、さらに開発は進みます。

開催中、会場には、インターネット配信のリスナーさんが栄養ドリンクやお菓子の差し入れを大量に持ち込んでくれるなどのサポートも。

会場の開発者たちが体力の限界を迎えている最終日、ついにマスターアップが終了。インターネット配信で終了報告をしている間に、全タイトルがWebサーバーへとアップされていきます。

通常のゲームジャムであれば、ここで終了、解散となるのですが、今回のWEG:ゲームクエスト市川チャレンジ#01では、ここからがある意味本番。

完成発表配信では、参加した開発者がずらりと並ぶシーンも。通常のゲームジャムとは違う雰囲気が漂っていました。

開発会場であったオープンスペースから、品評会会場となるビリヤードルームに全員が移動し、お疲れ様会をかねての品評会配信がスタートしました。

全開発者が、自身のゲームを3分間で実演、審査員からの質疑に応えたのち、ニコ生のアンケート機能で「いいね!」、「ふーん」の回答を集計、そのデータをあわせ、審査員たちが各賞を決定します。

12チームが完成させた12本のゲームは、本記事の下部にあるリンクからプレイが可能です。そのうち、受賞作品は以下の通り。

最優秀賞:「声春バイシクル」(チームじょう&シュウ)
審査員賞:「Blue & Pink」(Unity仙人)
審査員賞:「ワンニャン」(わんにゃん)

最優秀賞に輝いた「声春バイシクル」(チームじょう&シュウ)は、青春の象徴である「彼女との二人乗りを邪魔しに来るリーゼントヤンキー」を相手に、音声認識によって「言葉」を撃ち出すシューティングゲーム。ボスキャラクターにはちょっと恥ずかしい言葉をささやかなければならないところも、審査員の高評価につながりました。

そして、審査員賞としては、48時間で作り上げたとは思えないほどのクオリティでゲームを完成させたUnity仙人の3Dアクションシューティング「Blue & Pink」と、即興の2人チームで、Android版、PC版の両方で楽しめる1~2人プレイのシューティングゲーム「ワンニャン」を作り上げたチームわんにゃんが受賞。

ニコニコ生放送では、それぞれの開発者のプレゼンにコメントが飛び交い、非常に活況な配信となりました。

今回行われたWEG:ゲームクエスト市川チャレンジ#01は、賞金制のゲームジャム+リアルタイム配信によるリスナー投票の実施など、ガチンコスタイルでありながらエンターテインメント志向の高いスタイルとなりましたが、参加者や視聴者の反応はおおむね好評だったようです(ゲームがアップされたサーバーがアクセス過多でダウンするなどのハプニングもありましたが、現在は全タイトルがDLできるようになっています)。

今後、WEG:ゲームクエストでは、次なるイベントを企画中ということ。腕に覚えのあるゲーム開発者のみなさんはぜひ、参加してみてください!

参加者のみなさん、長時間の戦い、お疲れ様でした!
World's Edge Game Quest
http://www.weg-quest.com/
ゲーム置き場(暫定・一部のタイトルはMAC専用)
http://www.weg-quest.com/ichikawa1/
筆者紹介/ 松井 悠 (編集部)
フリーライターとして1996年より活動。得意なゲームジャンルは、Player VS Playerのゲーム全般。 デジタルゲームを競技として捉える「e-sports」の普及のため、IGDA日本デジタルゲーム競技研究会世話人、世界最大のデジタルゲーム競技大会World Cyber Games日本プロデューサーや、中韓政府主催のInternational E-sports Festival日本プロデューサーを務める。 2011年より、オンラインゲーム「C9」公認ナビゲーター。2012年より、「Red Bull 5G」プロジェクトアドバイザー。近著に「デジタルゲームの教科書」、「デジタルゲームの技術」(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)。
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