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今年から『GeForce eSports』と名称を変えたNVIDIA主催のゲームフェスティバルが、2013年5月18日(土)、19日(日)の2日間にわたり、中国・上海の正大広場で開催されました。昨年に引き続き今年もスイニャンが現地レポートをお届けします!なお昨年のレポートはこちらからご覧いただけます。
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■中国におけるeスポーツ人気の動向
会場レイアウトは一見、昨年と同じようなものかと思いきや、昨年LANパーティのごとく設けられていたPCエリアが姿を消し、全てメインステージの観客席に様変わりしていました。さらに会場後方にはサブステージも設けられ、『ゲーマーが様々なゲームを体験する』という去年のコンセプトから一転、今年は完全にeスポーツ観戦に重点を置いていることが一目瞭然でした。
行われた競技はRTS(リアル・タイム・ストラテジー)の王道「StarCraft2」、MOBA(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)の代表格「League of Legends」、戦車TPS(サード・パーソン・シューティングゲーム)の「World of Tanks」の3種目。一番人気はやはり「League of Legends」でした。ここ一年で特に中国や台湾のチームが世界で優勝争いができるほど力をつけてきているだけあって、とにかくファンの応援がすごかったです!
■巨大スクリーンの美しいグラフィックと「SHIELD」の展示に注目
今回のイベントでは、開会式で公開されたデモムービーや、試合のゲーム画面を映し出す巨大スクリーンの映像がとにかく美しいのが印象的でした。特に海外で多くの「StarCraft2」大会を見てきた私は、ユニットひとつひとつがここまではっきり見えるものなのかと、思わず見とれてしまいました。そして頻繁に飛び出すプロゲーマーの鮮やかなプレイは、まさに迫力満点でした。
展示コーナーで一番印象に残っているのは、NVIDIAのモバイルゲーム機である「SHIELD」です。写真撮影が禁止されていたのでお見せできないのが残念ですが、アンドロイドのモバイルゲームがタッチパネルだけでなくコントローラーを使って遊べる上に、NVIDIAならではの高画質で楽しめちゃうという優れモノでした。さらに「SHIELD」はPCと連携して、PCゲームをストリーミングで遊ぶこともできちゃいます。ゲーム機に疎い私は、素晴らしい先端技術にただただ驚くばかりでした。
■韓国トップクラスの選手に中国選手らが挑む!StarCraft2部門
私が個人的に大注目だったStar Craft2部門について、早速お届けしましょう。中国では3月から32名の選手がオフライン大会の切符をかけて予選を戦い、ベスト4で勝ち上がった曹晋輝[iG.Jim]選手と王詡文[Vici.Infi]選手の2名が見事出場を決めました。そこへ招待選手である韓国のチェビョンヒョン[IM_YoDa]選手と台湾の楊家正[GamaniaSen]選手が加わることとなっていたのですが、他の大会のスケジュールのため出場を辞退。急遽、昨年優勝者の胡翔[iG.MacSed]選手が招待されることになりました。
試合内容の詳細と選手インタビューはStarcraft Times(http://sc-times.net/)に掲載いたしますのでここでは簡単に書きますが、初日にJim vs MacSedとYoDa vs Infiを行い、それぞれMacSed選手とYoDa選手が勝利。 それを受けて2日目の3位決定戦でInfi選手が勝利、決勝戦ではYoDa選手が勝利を果たしました。
■StarCraft2プロゲーマーファンであるスイニャン的視点
去年この大会で知り合いになった中国のMacSed選手と一年ぶりの再会を果たしたことが、私にとっては一番のビッグイベントであったと言えるでしょう。開会式前に会場入りした選手らを写真に収めようと待っていると、なんとMacSed選手の方から挨拶をしてくれました!開会前からスイニャンのテンションはMAX(笑)。さらにその後の試合でMacSed選手が勝利する姿を見ることができ、感激もひとしおでした。
最終的に優勝者は韓国のYoDa選手となり、応援していた選手が負けてしまった悔しさもつかの間、YoDa選手からとても良い優勝インタビューが聞けて私はすぐにご機嫌になりました(笑)。実は韓国eスポーツ関係者が私のFacebookで中国取材の件を知り、YoDa選手に私の話を事前にしてくれていたそうなのです。それもあってか、YoDa選手とは初対面だったにも関わらずすぐに打ち解けてとても話しやすかったです。
■取材を終えて
会場も大きくて綺麗だしイベントも盛りだくさんで、昨年に引き続き本当に楽しいイベントでした。何と言っても大好きなStarCraft2の、しかも大好きな選手の試合を生で見ることができてとても嬉しかったです。それから今年も「Japan Competitive Gaming(JCG)」のまつじゅん氏が現地から配信を行い、私も少しだけ配信におじゃまさせていただくなど良い思い出になりました。最後に、今年もイベントに招待していただき現地で色々とお世話してくださったNVIDIAの皆様にお礼申し上げます。
http://sc-times.net/